ご挨拶
「アートでつながる、安心できる居場所を」
このアトリエは、自閉症スペクトラムの息子がきっかけで始まりました。
ことばでのコミュニケーションは難しいけれど、無心に描く息子の絵からは、彼の温かくてユーモアのある人柄が伝わってきました。
息子が絵を描いていると、友達が周りに集まってきました。
彼の描く独特な世界を覗き込んでいました。
その光景を見て思いました。
地域の中で彼が関われる場所を残したい。
この先学校を卒業した後も、この地域で生きていく息子が、ただ過ごせる場所、そして人と関われる場所を。
そんな願いから、私はアトリエを開きました。
子どもも大人も、描きたい時に、描きたいものを、描く。
おしゃべりしながら、お茶を飲みながら、安心して自分を出せる空間。
それが私の目指す“アトリエのかたち”です。
「教える」より「一緒に体験する」。
「特別」ではなく「ふつうにある場」。
アートという言語で、やさしく、つながっていけたらと思います。
PROFILE
Mayo Ito
絵を描くことで今に集中し、心を整える効果を感じた自身の体験から、アートセラピーを学びました。
絵が苦手な人や初心者の人でも楽しめるよう、描き方のレシピがあるパステルアートを中心にレッスンを開催しています。
自由創作のアトリエスタッフとして5年間勤務、幼稚園での絵画教室講師を経験。
自身のアトリエクラスの傍ら、家庭では子供たちと一緒に創作を楽しむ日々です。
Atelier Kao+(アトリエ カオト)という名前は、何でも顔に見立てる息子の創作からインスピレーションを得て付けました。
息子の創作(Kao)に様々なもの、こと、人、出会い、経験を+(プラス)して、もっともっと世界が広がっていったら良いな。
それが私たちだけでなく、周囲の人々の幸せにつながっていったら良いな。
そんな願いが込められています。
一般社団法人日本心理療法協会 3色パステルアートインストラクター取得(2016年3月)
一般財団法人メンタルケア協会 メンタルケア・スペシャリスト認定(2018年2月)
特定非営利活動法人ADDS 初級ABAセラピスト取得(2024年3月)